

街中あふれかえる人、人、人、足元に転がる瓦礫やゴミの山、けたたましいクラクションとともに車とリキシャー(三輪の原付タクシーのようなもの)と牛(?)で埋め尽くされる街中の道路。
「喧騒と貧困のインド」という映像に、入国前のインドのイメージが重なりました。しかしながら、それはインドのほんの一部の側面に過ぎないという事実に気付くまで、それほど時間はかかりませんでした。
次から次へ出てくるCEOの洗練されたプレゼンテーション、マテリアルの完成度の高さ、場慣れした質疑応答など、IR(投資家向け情報)慣れしたその姿を前にして、欧米一流企業のIR(投資家向け情報)ミーティングに参加しているような錯覚を覚えました。
そしてなによりも、自国の成長に対する底知れぬ自信。そしてそれを裏付けるBS/PL(企業の財務諸表の一つ)の輝かしい実績。今の日本人が最も失って久しいものを彼らは持っているのだ、という現実を知りました。ある意味で、日本とは対極にある国、それがインドという印象です。

到着した当初は先進国から来た慢心で『なんということだ!この国には交通ルールは存在しないのか!』など上から見ていた自分がいましたが、帰国前にはインドの持つ可能性、パワーに驚愕&打ちひしがれ尊敬の念で見ている自分がいました。
労働人口が経済成長の3大ファクターであるならば、日本とインドの差は大きく、我々日本人が先進国であることに胡坐をかいていて気付いたらとっくに抜かれてしまっているでしょう。
ジム・オニールが『BRICsをエマージングと呼ぶな』といったのには100%agreeです。インドをエマージングカントリーと考えていたら取り返しのつかないことになります。
ディ&リ・カップリングの議論がされていますが、30弱のまだ若い経営者のプレゼンテーションを聞くと『インドは内需の国』である印象を強くしました。短期的には『市場のセンチメント』に影響を受けても、ボトムラインの経済、特に内需の拡大が確実に認められるので、市場の弾力性はおのずと高くなるのだと考えます。